加賀写真館
あらゆるシーンが撮影できる様なデザイン
建物名称 | 加賀写真館 |
業務内容 | 企画・基本・実施設計・監理 |
施工面積 | 1F 122.55㎡(37.07T) ポーチ(11.18㎡) 2F 130.06㎡(39.34T) 合計263.79㎡(79.80T) |
お店のイメージは中々決まらなく、基本カラーさえ堂々巡りでした。
とにかく立地条件悪く、どうしたらランドマークとして成立するのかがオーナー様とのキーワードになりました。周辺にない形状、色を考え、「白」と「箱」というキーワードが浮上してきて、そこから、コンセプトを広げていきました。左ウィングはスタジオで「白の箱」。右ウィングはパブリックなスペースがあり、そこは「行灯」。「無機質な箱」と「ガラスの箱」。建物全体がショーウィンドウになり、町になじみながら、新しいランドマークとなるように敷地に置かれています。 写真館に写真を撮りに来る家族というのは実に幸せな家族が多く、多種多様なお客様。それに対応できるようにと、スタジオ内にかかわらず、「あらゆるシーンが撮影できる様なデザイン」というのが要望でした。最初は一環性の無いデザインに戸惑いましたが(笑)。
ベースをホワイトにして、レンガ貼りのワイルド系、出窓がある洋風、リゾート地の原色の窓、階段から降りてくるシーン、シンプルモダンな感じ、パティオでの撮影、ベランダでの撮影、和装が似合う風景・・・。といった具合に、空間があればそこがスタジオといった具合です。
カメラマンにとっては、扉一枚でも、それは扉ではなく風景。その感覚は脱帽物でした。
ロゴも幸せな空間ということで「四葉のクローバーにてんとう虫」。 なんともかわいらしく、幸せな空気が流れて来そうな、行くだけで幸せが近づいてきそうな感じな仕上がりました。