F邸-1
「終の棲家」
建物名称 | F邸-1 |
業務内容 | 企画・基本・実施設計・監理 |
施工面積 | 1F 141.80㎡(42.9坪) 小屋裏収納 19.00㎡(5.7坪) 1F繋ぎ部分 12.4㎡(3.8坪) |
旧家を「リフォームする」か「建替え」か、から始まった計画。
「仏壇」「法事」田舎ならではの家の機能…でも住宅にはそれだけではない「日常」という一番大切な機能があります。
これらが両立して初めて「満足できる住まい」というものが成立します。
ただ、このご夫婦はある程度の歳を積み重ねられているため、「日常」の意味合いが若いご夫婦と少し価値観が違っておりました。
「老後」というキーワード。 「仏壇」「法事」「老後」「ゆったり」「快適」「便利」「落ち着き」「楽しむ」「バリアフリー」「庭」「メンテナンス」「人を招く」等…
これらのキーワードと、既設部分、立地条件を紐解きながら計画を進めていきました。
必要な部屋をリストアップ、用途の確認、つながりを確認して、既設のお庭の木々の位置確認、既設とのつながり方に気配りしながら計画を進めていきます。
- 「黒」と「白」というキーワードを頂き且つ中に入ると気張らない上品な仕上がりを意識。
- ゾーン計画では、「パブリックゾーン」と「プライベートゾーン」を完全分離できるよう、考慮。
- 寝室に至っては、包み込まれて落ち着いた眠りにつけるよう、空間と枕の方位を考慮。
- 一番奥に配した読書室は訪れる方々との語らいの空間として重宝しているようです。
- 仏間に関しても、斬新な色使いと庭が垣間見られるような窓の配置。
- なんといても土縁と奥深い軒による、季節による日差しのコントロール。と庭との一体化。
- 屋根勾配生かした、屋根裏収納。
- 外観は中のイメージを裏切るようなデザイン。
所々に配置した坪庭がお庭と建物を一体化させ、敷地に対して、違和感の無い仕上がりになりました。