F邸-2
信頼から生まれた家
建物名称 | F邸-2 |
業務内容 | 企画・基本・実施設計・監理 |
施工面積 | 1F64.22㎡(19.42坪) |
お施主様のこだわりは
今よりは住みやすい家 両親と一緒に住める家 おまかせ など家に対するこだわりが強い方では無い感じでした。
失礼な言い方ですが、今時珍しく「欲」がないご家族でした。(笑)
というのも、お施主様とは永いお付き合いをさせて頂いていて、お二人とも地元は県外で、何年か前にお店を構える際に、内装のお仕事をさせて頂いたご縁です。完成して、ご飯を食べている時に「頑張って、薮内さんに、家を建ててもらえるよう頑張ります!」と言う言葉を掛けて頂いていて、電話の第一声が「約束を果たします!」と言う何ともうれしいお言葉からのスタートでした。ですから、「弊社に対しての信頼」がお客様のこだわりだったのかも知れません。
ヒアリングを実施しながら現在の住宅事情、弊社の標準スペック、スタンスをご説明して、ご理解していただき、お客様の迷走している脳内から、ご要望を引き出しながら、敷地条件を読み取り、光、風の流れ、借景、動線を考慮してプランニング。外観のフォルムは、積雪、ZEHなどを考慮して屋根の形状をデザイン。将来の太陽光システムの導入、次世代燃料のペレットストーブにも躊躇しなくてよいように考慮しました。
結果、断熱、構造のスペックは失礼ですが他社の標準より高い弊社のスペックをご理解いただき、採用となりました。
LDKに隣接して、洋室を一部屋設けてあります。これは将来的にお母さまとの同居時に、孤立しないように、との配慮です。それまでは、予備室でもあったり、LDKを広く使いたいときに活躍します。収納計画は、一室集中タイプではなく、分散型。いわゆる、物の居場所を決めてあげるタイプをセレクトしました。2階の廊下の一角には懸垂バーを設置。いつでも筋トレOKです。(笑)
カラーコーディネイトや植栽はヒアリングの中で決めた、「デザインコンセプト」を軸に「風水」、「家相」、といった「開運ポイント」と「こだわりカラー」からセレクトしていきました。その成果もあり、統一感がある仕上がりになりました。
最終的には、ふんわり、かわいくもあり、かっこよくもあり、上品なイメージに仕上ったのではないでしょうか?
もちろん、家の機能面の断熱、構造と言ったスペックは大変ご満足いただいております。
2020年はコロナと言う見えない敵が出現して、お打合せ中、何度も迷われ、「こんな未来が見えないのに、家を建ててよいのだろうか?」と私と共に自問自答してきました。そんな中でご決断をされて家を建てられました。
人類は迷走しています。各業界大変な事態に陥っています。居、食、住の根源が揺らいでいる中、家の在り方というものが見直されてきています。地方の工務店。建築を志した者として何が出来るか?自問自答する日々を送っております。
建築、住宅に出来る事。
デザインとスペックの両立。 心と身のケア。
デザインは心を。スペックは身をケアします。
そんな建築を提供していけるよう日々精進していく所存です。
コロナに負けない! 2021年春