PLATZ

モダンのような和。「粋」な中に心落ち着く波動が伝わってくる空間の住宅と店舗。

お店のイメージは有名建築家の自邸の写真一枚からのスタートでした。自邸のイメージをどれだけ、店舗のデザインに取り入れられるか・・・疑問でした。
美容院である以上、清潔感、和み、特別と言ったキーワードを考慮しながら、且つ、自宅との連結が大変でした。
外観はお店にとって、第一印象。

今まであったお店の残像を何らかの形態で残したく、丸窓をセレクト。これからの店舗のイメージ、且つ既設店舗の残像をお客様にインプット出来る装置の役割を持たせました。板張りのウォールナット色、ホワイト、パープルグレー、シルバーのカラーリングをセレクトして、古いような、新しいような・・・。そこで、今昔コンテンポラリーと言うキーワードが出来上がってきました。内装はそれに加え、グレーといったカラーを差し色に加え、コンクリートの素材感をポイントに。

・スラボーをセレクト、。受付廻り、トイレの一部に採用。
・印象だけではなく、気になるトイレの音の問題も解消。
・天井は品ベニヤを芋目地張り且つ、斜めに傾斜しながら、アールの弧を描きながら、落ちて行き、間接照明、ブラインドボックスの機能を持たせています。空間に腰を下ろす位置によって、包まれるような感じと空間の広がりを体感できます。
・ライティングには、ガラスの表情が浮き出るような器具をセレクト。全体的には電球色ですが、カラーリングの場所は、蛍光色で、髪の毛の色がはっきり分かるように。

住宅の方は、仲の良いご家族考えて、家族が集まりやすいように、部屋の配置をＬＤＫを中心に、車座に配置。光、風、家族の空気を共有できるようになっています。和の残像を残しながら、現代にアレンジ。スモーキーカラーをセレクトすることにより、モダンでありながら和の心が波動として伝わるような空間に仕上がっています。

全体的にモダンのような和のような、コンテンポラリーを感じられるような、「粋」な中に心落ち着く波動が伝わってくるようなそんな空間に仕上がっています。住宅と店舗。公私の間には「ポケット」つまり、坪庭を置くことにより、プライベートのお客様はもちろん、建物全体にもエッセンスを与えています。もちろん、高断熱、遮熱で、工事中は真夏だったんですが、天井裏がとても涼しく考えられないくらいのポテンシャルを感じることが出来ました。

お客様も、大変喜んでおられ、私も心から安堵感と感謝の気持ちが込み上げて来ました。
このようなご家族の中に入れさせていただいたことに、感謝しております。