Soleil

友人、知人を招きたくなる住宅と店舗

土地を探すところからのスタートでした。
店舗併設となると中々条件を満たすところがなく、大変だった事を思い出します。変形の敷地を見せられたときには、かなり、動揺しました。

住宅の機能、店舗としての機能を満足できるかどうか…
駐車の問題、日当たり、などさまざまな、各々の要望を完全に満たすには…
変形敷地を逆手に取ってゾーン分けして、日当たり、家相と言った諸条件をクリア。限られた面積、予算、多大な要望。とにかく「白」「ボックス」のキーワードを手がかりにプラン、デザインを検討。

1階は店舗でほとんど面積を取られてしまうため収納の問題が発生。小分けの収納を使いデザインに溶け込むように配慮。そうすることにより階段を玄関の中に「浮遊」させたり、窓の配置でつながりを持たせるなどの、すっきりとしたイメージを確保。詰める所は詰め、ゆったりした所はゆったりと…等の工夫により空間にゆとりを持たせることができました。

照明の配置もゾーン分けを念頭に置きながら配置。そうすることにより「光での仕切り」が意識的に空間に広がり、部屋ではないスペースとしての空間分離が可能になっているため、広さを実感できます。

玄関前にある車庫には木製ルーバー戸と、家全体を覆っている木製ルーバーが見えてきます。車庫前のルーバーは、店舗の営業中にはプライベートを隠す機能を持たせており、家全体を覆っているルーバーは風呂場の目隠しと窓の高さの違いを隠す機能と家のシンボリック的な機能を併せ持っています。　

色々と途中変更があり大変でしたが、とても楽しくお仕事をさせていただきました。完成後も、多くの方がこのお宅に訪れていると聞き、うれしいやら、恥ずかしいやら。
ただ、一番感じたのは、多くの友人、知人をお招きになっていると言うことは、本当に、この住宅「作品」にご満足されている証拠なのかなぁと思ってます。