I邸-4
お天気の良い日はきらきらとビー玉たちが迎えてくれます。
建物名称 | I邸-4 |
業務内容 | 企画・基本・実施設計・監理 |
施工面積 | 1F 59.33(17.95T) ポーチ(4.97) 2F 64.30(19.45T) 合計128.60(38.90T) |
ポーチに設置してあるルーバーには、機能的には道路からの視界を遮る効果と通風、デザイン的には和風のテイストに一役買っています。中に入ると、和風テイストのクロスと、現代的なテイストが融合していて、落ち着いた雰囲気が漂っています。照明に関しても、和とモダンテイストを喧嘩しないようにミックスしています。LDKと和室を隣接させて、アクリマットのスクリーンパーティションにより、変幻自在に広さを変えられます。アクリマットをセレクトしているため、圧迫感を緩和しつつも、緩やかに仕切れるようになっています。キッチンと和室のWプリーツはお客様の大好きなピンクをセレクトして、和のピンクとモダンのピンクをワンポイントにしています。ただ、キッチンに立たない限り、この隠しピンクに気付く事はなく、さりげない「茶目っ気」になっています。階段へ行くと、大きなFIXのガラスがタペガラス越しにやわらかい光となって落ちてきます。
日当たりを考慮して、西側にサンルームを設置していますが、引越しの時の大きな箪笥を運ぶためにも一役かっています。2階の個室は1階の和モダンとは違い、主寝室をはじめ個性的な仕上がりになっています。機能的には、家相考慮し、敷地条件を読み取り、敷地の風の流れと光の当たり具合を読み取り、ウィンドウキャッチの手法を取り入れ、窓の配置、形状を十分に考慮して、風の流れと、光の入り具合、さらに遮熱、高断熱仕様を取り入れ、開口部分はLOW-Eガラスを採用して、限られた予算の中で効率よく実現しています。北、東面は朝日を取り込むように計画。西、南側にガーデニングスペースを設けて、ヒートアイランドの低減効果や植栽を植えることにより、日差しを遮るような配置計画となっています。屋根の形状は、北陸ならではの近隣への落雪対策や、将来的にソーラーパネルが設置出来るような形状となっています。
これからの住宅の基本構想のような考え方で、窓を開けれるシーズンになると、風の流れを感じ取れるパッシブ(自然の力)を最大限に利用し、アクティブ(機械)に頼り過ぎない住宅に仕上がっています。